文字を書くのが楽しくなる!「美文字」になるための3つのポイント&練習のコツ

2020/09/25

  • ライフスタイル
  • お役立ち

パソコンやスマートフォンで文字を打つことが日常化していても、名前や書類など字を書く機会はまだまだ沢山あります。名前や住所などを書くときに、自分の字を見て(もっときれいに字を書けたらいいな)と思ったことはありませんか?
今回は書家 モリス黄文先生に、誰でもきれいな字が書けるようになる「美文字を書くためのコツ」を教えてもらいました。

美文字ってどんな字?

美文字は、「正しい文字」のことをいいます。基本に沿った教科書に出てくるような文字のことです。楷書をしっかりと書けるようにすること、基礎ができたら行書を練習することが、美文字を書けるようになるコツとなります。
文字は、自己表現と人への伝達の意味があるので、「こんな文字のお手紙ををもらってうれしい!」と思ってもらえる文字を書くことが大切です。
極端な右上がり・右下がり、「へん」と「つくり」がごちゃごちゃに混ざっている文字、曲がっている文字は、見ていて心地よくない文字なので、「美文字」とは真逆の文字になりますね。

美文字のポイント

1、1画目、2画目がきちんと揃ってしっかりとしている

2、「とめ」「はね」「はらい」がきちんと書かれている

3、教科書に載っているような文字をお手本にする

「美文字」を書けるようになるために抑えておきたい3つのポイントとは

Point1:中心をまっすぐに揃えて書く

文字をまっすぐの線の上に一直線に並ぶように書くときれいに見えます。縦書きでも横書きでも真ん中を意識して書くことが大切です。「真ん中の線」が見える紙を上手に活用すれば、簡単にまっすぐな文字が書けますね!
また、横線が右上がり5度〜7度くらいの文字は、日本人が最も心地よくきれいと思える文字になります。
右下がりの文字は読みづらいので気をつけましょう。

Point2:隣の行との空間をスッキリさせて、文字が続いていることを意識する(縦書きの場合)

文字を書くときには、1文字ずつではなく、文章として次の文字に続くようにまとまり良く書くとよいでしょう。
「い」「ろ」「は」「に」で、実線がなくても繋がりがわかる部分を(意連=意識が連なるの意)と言い、美文字のポイントになります。意連は、気持ちに繋がりのある書き方で、相手にも心の通じるような書きぶりとなります。
行間を均等に隣の文字とぶつかったりせず余白を空けて書くと文章の全体が縦に揃っているきれいな印象に見せることができます。

Point3:漢字とひらがなで変化をつける

漢字では縦線・横線はまっすぐに書き、左右対称、等間隔を心がけます。
ひらがなは漢字よりも小さい文字で書き、特に助詞「てにをは」を小さく書くことで、助詞が協調されなくなります。
例えば「彼の本」と書きたいときには「彼」「本」を強調するために「の」は小さく書いて言葉のバランスをきれいに見せます。「私が」の「が」を大きく書くと、まるで叫んでいるかのような強い印象をあたえてしまいます。

プロが教える!簡単に美文字が書けるようになる練習方法

1、簡単な文字を毎日練習する

漢字はまず1文字ずつ練習することをおすすめします。まっすぐで、左右対称、上下が等間隔になることを意識して練習しましょう。
上の例のように
「三」のような隙間がある文字は上と下の隙間を均等に
「木」のような横線がある文字は横線を左右対称に
「日」のような縦長の文字は角が直角に下りていくように
「口」のような横長の文字は少し内側に寄せておろしていく

と、一文字ずつ意識して書いていきましょう。
自分の名前だけを書き続けるのも一つの方法です。自分の名前は最も思いのある文字で、また一生の中で一番多く書く機会もあり、一生残る書面などにも書く文字です。その為、きれいに書きたい、との気持ちから上達も早く、また褒められるととても嬉しいものです。是非、身近な文字から練習してみましょう。

2、縦書きの練習をする

最近は縦書きを見ることも少なくなり、ほとんどが横書きなりました。ただ「美文字」練習は、連なる文字がきれいに見える縦書きから始めていただきたいと思います。まずは、自分で「美文字」とはどのような書きぶりかを実感するために、文字の練習帳をなぞってみるのも良いかと思います。
文字は手ではなく、脳に刻み込まれます。「美文字」を何度も脳に書き刻み込んでみましょう。

3、好きな字を見つける

「この文字いいな!」「きれいだな」と思う先生の字やお手本を見つけることが、上達への第一歩です。自分が書いてみたいと思う文字はほとんどの場合、自分が書きやすいと思う場合が多く、積極的にマネをしながら練習することができます。
最近は、美文字もSNSで簡単に見つける事が出来ますので、是非自分好みの美文字を見つけてみてください。
達筆な文字を最初からお手本とするのではなく、まずは、基本をしっかり練習することが美文字への近道となります。
2Bの鉛筆で筆圧がわかるものを選びましょう。子どもは手の力が弱いので、親子で美文字の練習をする際には、筋力をつけることも美しい文字を書くために重要なことです。

番外編:小筆で「かな」の練習をはじめてみる

小筆だと、線の強弱が出せるので雰囲気のある文字を書く事ができ「美文字」練習にはおすすめです!
一時期流行った百人一首の「ちはやふる」の歌などは敷居が高いように思えますが、まずは、これを楷書から書き始めてみるのも良いかと思います。王朝の歌と墨の香りで癒し空間を作り、日常を忘れ筆をしたためることも小筆練習の醍醐味と言えます。また筆を持つと背筋がピンと伸びるもの。子どもと一緒に筆を持って生活習慣にプラスするのもいいですね。

親子で美文字を目指すために、子どもに教えておきたいこと

  • 「とめ」「はね」「はらい」をしっかりと書く
  • 文字の左右、上下の間隔をきちんと合わせる
  • 正しい文字を理解し表現できるようにする
  • 1文字ずつ丁寧に、まっすぐに線を書く
  • 正しい書き順で文字を書く

子どもにとって「美文字」というのは「丸文字」や「極端な右上がり」だと考える時期があります。また、パソコンやスマートフォンの影響からか、最近の子どもの文字は「はね」「はらい」がない場合が多く、記号的な文字を書く子が増えています。
まずは、「文字は人にものを伝えるためのもの」として「自分を表現する大切な手段」と「相手を思いやり、読める文字」ということを教えながら理解させてあげるとよいのではないでしょうか。

監修:書家 モリス黄文

文心書道教室

講座のお申込みなどは「イオンカードポイントモール」がおトク!

イオンカードポイントモール経由で講座のお申込みをすると、おトクにWAON POINTがたまります!

イオンマークのカードのポイント+ポイントモールのポイント ポイントがダブルでたまる! イオンカードポイントモール

イオンマークのカードのポイント+ポイントモールのポイント ポイントがダブルでたまる! イオンカードポイントモール

一覧に戻る

トップに戻る

こちらもおすすめ