公開日:2024/05/30
自動車税などの税金や公共料金をクレジットカード払いできる自治体が増えています。まとまった金額になる自動車税をクレジットカードで支払えると助かる、という方も多いのではないでしょうか。一方で、「自動車税はクレジットカードで支払えるの?」「クレジットカードで自動車税を支払うメリットは何?」といった疑問も少なくありません。
当記事では、自動車税のクレジットカード払いについて、クレジットカードで自動車税を支払うメリットや注意点などを解説します。
自動車税は、自動車を所有している個人や企業に対して課せられる地方税の一種です。この税金は、自動車の排気量に応じて年1回、4月1日時点での自動車検査証(車検証)に記載されている所有者に対して課税されます。
自動車税は主に、通常の自動車税種別割と軽自動車税種別割の2種類があり、車両の種類や排気量に応じて決定されます。2019年10月の税制改正で、自動車税は「自動車税種別割」に、軽自動車税は「軽自動車税種別割」に名称変更されました。
また、自動車に関連する税金として、環境性能割(自動車税環境性能割)と自動車重量税もあります。環境性能割は、2019年10月に導入された新しい税制です。自動車の燃費性能などに応じて、自動車を取得したときに課税されます。自動車重量税は、車検の際に車の重さに応じて課される税金であり、自動車検査証(車検証)の有効期間分を支払うことになります。
自動車税(種別割)の対象となるのは、4月1日現在で自動車の所有者として自動車検査証(車検証)に登録されている方となります。ただし、割賦販売などで売主が自動車の所有権を留保している場合は、使用者として自動車検査証(車検証)に登録されている方も納める対象です。年度の途中で自動車の新規登録などがあった場合は、新車・中古車を問わず月割課税が適用されます。
納める額は、車の種類や用途、排気量によって異なります。以下は2023年度の自動車税(種別割)の種別ごとの年額税率です。
税額は都道府県によって異なる場合がありますので、最新の情報は各都道府県のWebサイトをご確認いただくか、納税通知書をご参照ください。
■例:東京都の乗用車の年額税率(※2019年10月1日以後に新規登録された場合)
総排気量 | 税額 | |
---|---|---|
営業用 | 自家用 | |
電気自動車 | 7,500円 | 25,000円 |
1リットル以下 | 7,500円 | 25,000円 |
1リットル超〜1.5リットル以下 | 8,500円 | 30,500円 |
1.5リットル超〜2リットル以下 | 9,500円 | 36,000円 |
2リットル超〜2.5リットル以下 | 13,800円 | 43,500円 |
2.5リットル超〜3リットル以下 | 15,700円 | 50,000円 |
3リットル超〜3.5リットル以下 | 17,900円 | 57,000円 |
3.5リットル超〜4リットル以下 | 20,500円 | 65,500円 |
4リットル超〜4.5リットル以下 | 23,600円 | 75,500円 |
4.5リットル超〜6リットル以下 | 27,200円 | 87,000円 |
6リットル超 | 40,700円 | 111,000円 |
2016年度の税法改正により、2017年より自動車税(種別割)の納付にクレジットカードを利用することが可能になりました。これにより、コンビニエンスストアなどの店舗や銀行に出向かなくても、そして手元に現金がなくても自動車税(種別割)を納付できるようになりました。
ただし、自動車税(種別割)のクレジットカードでのお支払い方法は、自治体によって異なりますので、注意が必要です。以下に自動車税(種別割)の主な支払い方法をご紹介します。
納税通知書が届いたら、自動車税(種別割)をコンビニや金融機関の窓口で現金で支払う方法です。領収書や納税証明書を保管しておく必要があります。
「地方税お支払サイト」などの専用サイトで、クレジットカードを利用して自動車税(種別割)を支払う方法も可能です。Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubなどの主な国際ブランドが利用できます。
一部のコンビニでは、WAONやnanacoなどの電子マネーで自動車税(種別割)を支払えます。電子マネーをよく利用する方におすすめの支払い方法です。
Pay-easy(ペイジー)とは、ペイジーマークの付いている納付書がある場合、銀行のATMやインターネットバンキングを通じて自動車税(種別割)を支払えます。インターネットでもATMでも利用できます。カードを作る必要がなく、利用申込みも不要で、原則として手数料も無料です。
スマホ決済アプリは、専用アプリでスマホから自動車税(種別割)を支払う方法です。現金やクレジットカードを使わず、スマホをレジでかざしたり、QRコードを読取ったりするだけで支払いが完了します。スピーディーで便利なため、近年多くの人々に利用されています。
口座振替は、銀行口座から自動引落としで自動車税(種別割)を支払う方法です。口座振替を利用する際は、振替日(引落とし日)を覚えておくことが重要です。前日までに口座に引落としに十分な残高を確保しておきましょう。
自動車税(種別割)をクレジットカードでお支払いすることにはメリットがあります。ここでは、メリット5つについて、それぞれ解説していきます。
クレジットカードで自動車税を支払うと、クレジットカードのポイント還元によりポイントをためることができます。
ポイント還元とは、クレジットカードでのお支払い額に、一定のポイント還元率をかけた額が、ポイントとして利用者へ進呈される仕組みです。ポイント還元率はクレジットカードの種類によってさまざまですが、自動車税(種別割)は高額な支払いとなりますので、その分ポイントもしっかりためられるのです。
航空会社のクレジットカードを保有している方にとっては、自動車税(種別割)をクレジットカードでお支払いすることによってマイルをためることができます。
もちろん、現金払いではこのようなポイントやマイルの還元はありません。そのため、クレジットカードでお支払いする方がおトクだといえます。
クレジットカードでの支払いなら24時間いつでも、そしてどこにいても自動車税(種別割)をお支払いすることができます。
納付書を持ってコンビニエンスストアへ出向くのがおっくうな方もいるでしょうし、仕事や家事・育児で忙しい方は、つい納付期限を忘れてしまうこともあるかと思います。
クレジットカードでの支払いなら、おうちでの隙間時間にインターネットを利用してクレジットカード払いを利用することができるので、時間のない方も無理なく支払いができるでしょう。「いつの間にか納付期限が過ぎていた」ということもなくなります。
クレジットカードでは、一定期間の支払い金額がカード会社の定めた時期にまとめて請求されます。そのため、自動車税(種別割)の支払いだけでなく、日常の家計やショッピングでの支出も含めて、すべてをまとめて1回でお支払いできます。
クレジットカードの利用額の引落とし日までに前の月にクレジットカードで支払った額をまとめて準備すればよいので、手間がかかりません。
自動車税(種別割)をクレジットカードで支払うメリットは、分割払いの観点からも考えることができます。また資金の余裕がない場合は分割払いにすることで、月々の負担を減らしたり、都合のいいタイミングで支払えたりすることができます。
自動車税(種別割)は、一括での支払いが一般的です。クレジットカード払いにすると、ほかの支出とのを調整がしやすく、期日までにスムーズに支払いできます。手元に現金がなくても支払えるので、延滞金が請求されることもありません。
クレジットカードで自動車税(種別割)をお支払いすることにはメリットがあることがわかりました。
しかし、注意しなければならないポイントもありますので、5点解説していきます。
ほとんどの自治体では自動車税(種別割)のクレジットカード払いに対応していますが、一部の都道府県では、対応していない場合があります。
ただし、自治体の対応状況は更新されていきますので、クレジットカード納付ができない地域も順次、クレジットカード払いができるようになる可能性があります。お住まいの自治体の情報を確認するようにしましょう。
クレジットカードには月々の支払い額に上限が設定されています。
限度額を超えると、普段のお買い物だけでなく、自動車税(種別割)の支払いもできなくなるので、注意が必要です。
限度額を超えると、クレジットカードが使えなくなる可能性もあるので、その点も留意しましょう。
クレジットカードで自動車税(種別割)を支払うと、納付金額に応じて手数料がかかります。たとえば、「地方税お支払サイト」の場合システム利用料として、1万円まで37円(税別)、以降1万円ごとに75円(税別)がかかります。
発生する手数料の金額は地方自治体が利用しているシステムごとに異なりますので、納付先の地方自治体のホームページ等であらかじめ発生する手数料を把握しましょう。
納付書で支払う場合と違って、クレジットカード払いでは領収書が発行されません。領収書が必要な場合は、次のいずれかの方法で対応しましょう。
クレジットカードの明細書には支払いの詳細が記載されています。自動車税(種別割)の支払いがクレジットカードで行われたことを確認できるため、必要な場合はクレジットカードの明細を領収書代わりに利用できます。
納税証明書が必要な場合は支払い手続き後に、自治体の窓口に交付申請しましょう。
ただし自治体によっては発行までに2〜3週間かかることがあります。車検などで納税後すぐに証明書が必要な場合は、従来どおり納付書を使って金融機関やコンビニなどの窓口で早めに納付するのがおすすめです。
納付期限を過ぎると、クレジットカードでの支払いができない場合があります。納付期限を適切に管理するか、口座振替にするかを検討しましょう。
続いて、自動車税(種別割)をクレジットカードで支払う方法を詳しく確認します。クレジットカード払いの手順は以下のとおりです。
<QRコードを読取る場合>
<収納番号を入力する場合>
地方税収納サイトの多くは上記2つの方法のいずれかの方法で納税できるようになっています。おすすめは、QRコードを読取る方法です。収納番号を自分で入力する手間がなく、入力間違いも減らせるでしょう。
自動車税のクレジットカード払いにもイオンカードをご利用いただけます。また、イオンカードならイオングループ対象店舗でのお買い物でポイント還元率がアップしたり、特定日に割引を受けられたりと普段使いにもおすすめです。約50種類以上と豊富にラインナップされているイオンカードの中から、特におすすめのカードをご紹介します。
年会費 | 無料 |
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国際ブランド |
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種類・機能 | キャッシュカード/クレジット/WAON |
たまるポイント | WAON POINT/電子マネーWAONポイント |
ご利用可能サービス | AEON Pay/Apple Pay/イオンiD/家族カード/ETCカード |
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イオンカード(WAON一体型)は、クレジットカードと電子マネーWAONが付帯しているカードです。発行方法を選択する際、当日からご利用いただける「即時発行」を選ぶと、ネットショッピングやiD決済ですぐにお買い物に利用できるようになります。
自動車税(種別割)のほかにも、クレジットカードでお支払いできる税金はいくつかあります。それらもまとめてお支払いすれば、クレジットカードを利用するメリットをより大きくすることができます。
イオンカードは税金のお支払いはもちろん、イオングループ対象店舗でのお買い物でポイントの還元率がアップしたり、特定日にお買い物代金が割引されたりと多くのメリットがあります。自動車税(種別割)のお支払いにも、イオンカードをご活用ください。