公開日:2023/11/14
クレジットカードの支払い方法のひとつにリボ払いがあります。リボ払いは、カードの利用金額や件数に関わらず、あらかじめ設定した一定の金額を月々支払うものですが、一括返済で支払いを完済することも可能です。当記事では、リボ払いの仕組みとリボ払いの一括返済について解説します。また、繰り上げ返済との違いについても紹介します。
リボ払いとは、リボルビング払いの略で、このリボルビングとは「一定限度まで繰り返し融資を受けられること」を意味します。ここでは、リボ払いの仕組みと種類のほか、分割払いとの違いについて見ていきましょう。
リボ払いとは、クレジットカードの利用金額や利用件数に関わらず、あらかじめ設定した一定の金額を支払い残高がなくなるまで月々返済する支払い方法です。支払い回数は支払い残高により増減し、支払い時に手数料が発生します。
リボ払いには、大きく「定額方式」と「残高スライド方式」の2種類があります。定額方式は一般的なリボ払いの返済方式で、月々の支払い残高に関係なく、毎月支払う金額は一定です。これに対し、残高スライド方式は、月々の支払い残高によって毎月支払う金額が変動する方式で、支払い残高が減ると毎月の支払い金額も減る仕組みになっています。
なお、イオンカードのリボ払いの支払方式は、残高スライド方式です。
リボ払いと混同されやすい返済方法に「分割払い」があります。リボ払いは毎月の支払い金額を決めて返済するもので、分割払いはカード利用時に支払い回数を決めて返済するものです。そのため、「毎月の支払い額を一定にして月々の負担を軽くしたい」場合はリボ払いを選択し、「支払い期日を決めて返済したい」場合は分割払いを選択するなど、状況に応じて支払い方法を検討するのがおすすめです。
リボ払いは、「家電や車の修理で高額な支出が発生した」といった予期せぬ出費があっても、月々の支払金額はほぼ一定のため、その月の家計が直接的に打撃を受けるリスクは少なく、家計管理をしやすいのがメリットといえます。
ただし、リボ払いで支払う場合、支払残高に応じて毎月一定の手数料がかかります。また、支払残高がある状態で、新たにリボ払いでお買い物をすると返済までの期間が延びたり、毎月の支払額が増えたりするので注意が必要です。自分の支払能力を把握し、無理のない利用を心掛けて、毎月利用明細書をチェックして常に支払残高と毎月の支払額を認識しておきましょう。
手元の資金に余裕があれば、リボ払いの一括返済を検討するのもおすすめです。一括返済とは、利用残高を一度に返済する方法です。リボ払いの一括返済にはどのような方法があるのでしょうか。
指定口座からの引落としは、クレジットカード会社に連絡し、自身が指定した金融機関の指定口座からの引落としを申込む方法です。引落とし日までに指定口座の残高が不足しないよう、事前に確認しておきましょう。
一括返済には、銀行口座へ振込むという方法もあります。クレジットカード会社に連絡し、一括返済を希望する旨を伝え、利用残高を振込むための振込先口座と金額を確認します。金額は返済のタイミングによって異なるため、必ず確認してから振込を行いましょう。指定の口座に期日までにお金を振込み、振込の確認が取れれば一括返済が完了します。
カード会社の提携ATMを利用して、利用残高を支払う方法もあります。ATMの画面で「リボ払い一括返済」を選択し、利用残高を支払います。イオンのクレジットカードの場合、イオン銀行ATMや提携銀行のATMにて、1,000円単位でのご返済が可能です。ただし、ご返済はリボ払いご利用元金のみとなり、利息・手数料は後日ご指定の口座よりお引落としとなります。また、1,000円未満の端数は入金不可のため、こちらもお引落としとなります。
なお、イオンカードのリボ払いの一括返済方法は、指定口座からの引落としまたはATMからの支払いのどちらかになります。指定口座からの引落としの場合、暮らしのマネーサイトにログインいただき、リボお支払い設定からお手続きください。
一括返済が「残高を一度にすべて返済する方法」であるのに対し、繰り上げ返済は、たとえば毎月1万円の返済を、余裕がある月に2万円にするといった、「借入額を多めに返済する方法」です。
支払金額が大きくなれば、クレジットカードの利用残高が減るため手数料の負担は軽減しますが、当然のことながら利用残高は残っているため、翌月以降の支払い自体は継続します。
リボ払いは毎月の返済額がほぼ一定のため便利な反面、支払い期間が長期化しがちです。そのためリボ払いを一括返済することで、下記のようなメリットがあります。
リボ払いを一括返済することによって利用可能額が広がり、お買い物や旅行などの支払いに余裕が生まれるというメリットがあります。
リボ払いを利用すると、利用残高に応じてクレジットカードの利用可能額が減ってしまいます。たとえば、自身のクレジットカードでお買い物やキャッシングでご利用いただける上限金額である利用可能額が10万円で、リボ払いによる利用残高が5万円の場合、現時点でクレジットカードの利用可能額は5万円です。しかし、一括払いをすることで利用可能額が元に戻るため、クレジットカードでのお買い物が余裕をもって楽しめるようになります。
リボ払いでは、利用期間に応じて手数料を支払う必要があるため、リボ払いを一括返済することで、当然利用残高は0円になり、手数料の支払い負担が軽減されます。手数料の年率は一般的に15%と高めに設定されており、支払い残高が増えるほどその手数料も大きくなるため、手元の資金に余裕がある場合は一括返済を選択するのがおすすめです。
イオングループでの優待や、高いポイント還元率などが魅力のイオンのクレジットカードは、リボ払いが可能です。リボ払いもできるイオンのクレジットカード「イオンカードセレクト」をご紹介します。
年会費 | 無料 |
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国際ブランド |
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種類・機能 | クレジット/WAON/キャッシュカード |
たまるポイント | WAON POINT/電子マネーWAONポイント |
ご利用可能サービス | AEON Pay/Apple Pay/イオンiD/家族カード/ETCカード |
イオンカードセレクトは、イオン銀行のキャッシュカード・クレジットカード・電子マネーWAONの機能や特典が1枚になった、入会金・年会費無料のカードです。イオン銀行口座のキャッシュカード機能を兼ね備えているため、リボ払いご利用後のお支払いもスムーズです。
ご利用金額200円(税込)ごとに1WAON POINTがたまるうえ、イオングループの対象店舗なら、お支払い200円(税込)ごとに2WAON POINTと、ポイント還元率が倍にアップ。また、イオン銀行口座からのWAONオートチャージ200円ごとに1電子マネーWAONポイントがたまります。
月々の支払金額がほぼ一定で家計管理がしやすいリボ払いですが、利用残高に応じて手数料を支払う必要があるなど、注意点もあります。
リボ払いの返済期間が長期化しそうな場合は一括返済を検討しましょう。リボ払いの一括返済にはまとまったお金が必要ですが、ボーナスや臨時収入などを利用して無理のない範囲で行うことで、手数料が軽減されます。ご自身の状況に合わせてベストな支払い方法を選びながら、クレジットカードをおトクに賢く使いこなしてみてはいかがでしょうか。