奨学金の返済がきつい?

奨学金の返済がきつい!猶予はある?返せないときの対処法とは

公開日:2024/03/28

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経済的な理由で就学を断念することがないよう、学費を援助してくれるのが奨学金制度です。ただ、一部の奨学金には返済の義務があり、社会人になるとすぐに返済がはじまるため、返済が苦しいと感じる人もいるのではないでしょうか。

当記事では、奨学金の概要や種類のほか、奨学金の返済が苦しくなった場合の救済制度を解説します。また、返済に困らないための家計管理についても解説しますので参考にしてください。

奨学金とは優れた学生に学費の給付や貸与を行う制度

奨学金とは、経済的理由で就学が困難な優れた学生などに学費の給付や貸与を行う資金のことです。国・自治体・企業・各種法人など、さまざまな団体が学生に向けて奨学金を援助していて、申込資格や採用基準を満たしていれば、奨学金制度を利用することができます。労働者福祉中央協議会の調査によると、日本学生支援機構の奨学金を利用した人の借入総額は平均310万円で、毎月の返済額は平均15,226円、返済期間は14.5年でした。

参考:

「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」報告書 別ウインドウで開きます

奨学金の種類

奨学金は、主に「給付型」と「貸与型」があります。給付型は返済義務がない奨学金で、貸与型には無利子タイプと有利子タイプがあります。貸与型は返済義務がある分、奨学金を受ける要件が給付型よりも緩和されるため、利用しやすい奨学金です。

日本学生支援機構の場合、給付型を「給付奨学金」といい、貸与型の無利子タイプは「第一種奨学金」、有利子タイプは「第二種奨学金」です。日本学生支援機構の奨学金についてまとめると下記のとおりになります。

なお、ほかの団体や企業による奨学金では、奨学金の名称に違いがあったり、給付型の奨学金でも貸与型の奨学金との併用ができない場合があったりしますので、利用したい場合は各所へご確認ください。

■奨学金制度の種類と特徴(日本学生支援機構)

奨学金の種類 返済の義務 特徴
【給付型】
給付奨学金
なし ・世帯収入の基準や本人の学習意欲などの基準を満たしていれば、支援を受けられる。ただし、国や自治体の確認を受けた大学など、進学先が限定される場合がある
・要件を満たして対象になると、授業料・入学金が免除または減額になり、住民税非課税世帯の場合は給付奨学金が支給される
・貸与型の奨学金との併用が可能
【貸与型】
第一種奨学金
あり ・返済の義務はあるが、無利子で借りられる
・高校での全履修科目の評定平均値が5段階評価で3.5以上であることや、世帯収入の基準などの要件を満たすことが求められる
・第二種奨学金との併用が可能
【貸与型】
第二種奨学金
あり ・返済の義務があり、利子がかかる。利子は経済情勢に応じて変動し、上限は3%。貸与終了時に決定した利率が返済完了まで適用される利率固定方式か、利率を約5年ごとに見直す利率見直し方式のどちらかを選べる
・高校、または専修学校の評定が平均水準以上で勉学意欲があることや、世帯収入などの基準などの要件を満たすことが求められる。ただし、貸与型第一種奨学金よりも要件が緩和される
・第一種奨学金との併用が可能

奨学金返済がはじまるタイミング

貸与型の奨学金について奨学金返済が始まるタイミングは、貸与終了の翌月から数えて7カ月目からです。たとえば、3月に大学を卒業した場合には、その年の10月から返済が始まります。

返済の方法は口座振替(引落とし)となり、日本学生支援機構の場合、指定の金融機関口座から毎月27日に引落とされます。27日が休業日の場合は翌営業日が引落日です。

奨学金の返済方法と返済期間

奨学金の返済方法には、日本学生支援機構の場合、「定額返還方式」と「所得連動返還方式」の2種類があります。それぞれの特徴について解説します。

定額返還方式

定額変換方式は、貸与総額に応じて毎月の返済金額が決まり、毎月一定額を返済する方法です。返済額が一定であるため、返済計画を立てやすいというメリットがあります。デメリットは、返済スタート時から一定額の返済が始まるため、収入が安定していない時期や就職活動中などには経済的負担が大きくなる点です。

所得連動返還方式

所得連動変換方式は、前年の課税所得に応じて、10月から翌年9月までの毎月の返済金額が変わる方法です。収入が少ないときには返済額が少なくなり、収入が増えると返済額が増えるため、収入が少ない期間にも無理なく返済できるというメリットがあります。デメリットとしては、収入が少ないと返済期間が長くなってしまうことや、収入の増加により総返済額が増加する可能性があることなどがあり、長期的な返済計画を立てる必要があります。

なお、利子がかかる第二種奨学金の場合、所得連動方式を選ぶことができません。

奨学金の返済が難しい場合の救済制度

新社会人になったばかりで給与が低い、病気やケガで仕事が続けられないなど、何らかの事情から、奨学金の返済が難しくなる場合も考えられます。そのような場合、以下に紹介する2つの救済制度があります。所定の条件に該当すれば、減額または返済を猶予してもらえますので、まずは奨学金の受給先に相談してみましょう。

減額返還制度

減額返還制度は、月々の返済金額を当初の2分の1、または3分の1に減額して返済することができる制度のことです。当初の予定金額を毎月返済するのが難しく、毎月の返済金額を減らせば返済できる場合に、返済期間を延長することで減額します。

1回の願出につき12カ月まで適用でき、適用期間終了前に改めて願い出ることで延長することが可能です。通算適用期間は15年(180カ月)までとなっています。経済的な理由で返済できない場合、収入の目安として所得証明書に記載の年間収入が325万円以下(給与所得以外の所得を含む場合は225万円以下)で適用されます。願出・審査の時点で延滞していないことも条件です。

返還期限猶予制度

返還期限猶予制度は、災害、傷病、経済困難、失業などにより返済が困難な事情が生じた場合に、返済期限の猶予を受けられる制度です。延滞する前に手続きを行うことが必要で、適用できる年数は通算10年(120カ月)です。

審査によって承認された期間中は返済の必要がなくなりますが、適用期間後に返済が再開され、返済終了年月も先送りとなります。返済期限を先送りするだけですので、将来の負担を少しでも軽くしたい場合は、減額返還制度を利用するほうがよいでしょう。

奨学金の返済を滞納したら?

奨学金の返済期日に引落としができない場合は延滞金が発生します。延滞金は返済期日の翌日から返済するまでの日数に応じて計算されるため、できるだけ早く返済することが大切です。

さらに3カ月以上滞納が続いた場合、個人の金融情報を記録・管理している個人信用情報機関に滞納情報が記録されます。個人信用情報機関に延滞者として登録されると、金融機関で「経済的信用が低い」と判断される場合があり、クレジットカードの利用を止められたり、住宅ローンが組めなくなったりする可能性があります。

奨学金返済に困らない節約方法

奨学金を予定通り返済していくためには、日頃から節約を心掛けて、しっかりと家計を管理することが大切です。簡単にできて奨学金返済に困らないための節約方法を3つ紹介します。

家計簿をつける

奨学金返済に困らない節約方法の1つ目は、家計簿をつけることです。家計を把握すれば、奨学金の返済額をきちんと確保して、ほかの支出をコントロールしやすくなります。家計簿をつけて毎月の収支をきちんと確認し、毎月、何にいくら使っているのかを把握し、無駄な出費を抑えましょう。スマホで簡単に入力できる家計簿アプリなどのツールを活用するのもおすすめです。

固定費を見直す

奨学金返済に困らない節約方法の2つ目は、毎月かかる固定費を見直すことです。家計簿をつけて支出を把握すると、毎月の固定費がいくらかかっているのかがわかります。携帯電話のプランを料金が低いプランに変える、利用していないサブスクリプションサービスを解約するなど、固定費の見直しを行いましょう。

クレジットカードを活用する

奨学金返済に困らない節約方法の3つ目は、クレジットカードを活用することです。クレジットカード決済に対応していれば、光熱費などの生活費のほか、日々の買い物なども含めてクレジットカード払いを利用しましょう。

クレジットカード払いにすることで、支出を把握しやすくなります。カードの利用明細はホームページやアプリなどから簡単に確認できますので、家計簿をつける手間を省くことも可能です。また、利用金額に応じてポイントをためることができ、たまったポイントをお買い物や商品の交換などに利用できるため、生活費の節約にもつながります。

イオンカードなら年会費無料でクレジットカードが持てる

節約生活のためにクレジットカードを作るなら、年会費無料のイオンカードがおすすめです。

イオングループ対象店舗でのお買い物でWAON POINTがいつでも基本の2倍、200円(税込)で2ポイントたまります。さらに毎月10日は、イオングループ以外のお買い物でもWAON POINTが基本の2倍たまります。WAON POINTは1ポイント=1円から対象店舗でのお支払いに利用可能です。また、毎月20日・30日はお客さま感謝デーとして、全国のイオンなどでお買い物代金が5%オフになるなど、イオングループで実施している割引キャンペーン・特典が受けられます。

  • 一部対象外店舗・対象外商品がございます。

イオンカードはさまざまな種類がありますが、中でもおすすめのクレジットカードを2種類ご紹介します。

イオンカードセレクト

イオンカードセレクト

年会費 無料
国際ブランド Visa Mastercard JCB
種類・機能 キャッシュカード/クレジット/WAON
たまるポイント WAON POINT/電子マネーWAONポイント
ご利用可能サービス AEON Pay/Apple Pay/イオンiD/家族カード/ETCカード

イオンカードセレクトは、イオン銀行のキャッシュカード・クレジットカード・電子マネーWAONの機能や特典が1枚になった、入会金・年会費無料のクレジットカードです。ご利用金額200円(税込)ごとに1WAON POINTがたまるうえ、イオングループの対象店舗なら、お支払い200円(税込)ごとに2WAON POINTが進呈され、ポイント還元率が倍にアップします。さらに、イオン銀行口座からのWAONオートチャージ200円ごとに1ポイント、電子マネーWAONのご利用200円(税込)ごとに1電子マネーWAONポイントと、電子マネーWAONポイントとWAON POINTの両方がおトクにたまります。

  • イオンカードセレクトのオートチャージは、1日1回、1取引に1回のご利用となります。

イオンカード(WAON一体型)

イオンカード(WAON一体型)

年会費 無料
国際ブランド Visa Mastercard JCB
種類・機能 クレジット/WAON
たまるポイント WAON POINT/電子マネーWAONポイント
ご利用可能サービス AEON Pay/Apple Pay/イオンiD/家族カード/ETCカード

「イオンカード(WAON一体型)」はクレジット機能と電子マネーWAON機能を付帯しているクレジットカードです。入会金・年会費無料で、カードお申込み後、最短5分でアプリ「イオンウォレット」でカード情報を受取れるため、AEON Pay(イオンペイ)でのお買い物にもすぐにご利用いただけます。利用金額200円(税込)ごとに1WAON POINTがたまり、イオングループの対象店舗ならお支払い200円(税込)ごとに2WAON POINTと、基本の2倍のポイントがたまります。

  • 基本とは200円(税込)ごとに1WAON POINT進呈をさします。

奨学金の返済に困らないようイオンカードで家計を管理しよう

奨学金の返済が滞りそうな場合、2種類の救済制度があります。条件を満たせば、減額または免除や返済期間の猶予が受けられます。しかし、滞りなく、無理なく返済できることが一番です。滞りなく返済するために、家計簿をつけて支出の管理を行います。クレジットカードを使えば、利用明細を使った家計管理が簡単にできる上に、お買い物をするたびポイントもたまっておトクです。WAON POINTをためて家計の足しにするなど利用の仕方を工夫して節約し、奨学金を滞りなく返済していきましょう。家計管理にも使えるイオンカードへのご入会を検討してみてはいかがでしょうか。

  • カード発行には所定の審査がございます。
  • 当記事は2024年3月時点の情報となります。

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