公開日:2024/03/28
子どもが小学生になると、そろそろお小遣いを渡したほうがよいのかもと考えるご家庭も多いのではないでしょうか。しかし、子どものお小遣いはいくらが適切なのか、現金がいいのか、スマホ決済がよいのかなど、親としては悩むポイントもたくさんあります。
当記事では、金融広報中央委員会による「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査 」の結果を参考に、お小遣いをもらっている子どもの割合、子どものお小遣い相場、お小遣いの渡し方や渡すタイミングを解説します。また、スマホ決済を利用して、お小遣いをキャッシュレスで渡すメリットや注意点、おすすめのスマホ決済方法についても解説しますので、参考にしてください。
金融広報中央委員会の「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査 」によると、お小遣いをもらっている子どもの割合は、小学生低学年で72.9%、小学生中学年で73.0%、小学生高学年で73.2%、中学生で83.2%、高校生で80.9%です。お小遣いをもらっている相手については、中学生、高校生の9割以上が「親」と答えていますが、小学生については「祖父母」と答える割合が4割を超えています。
子どもたちはお小遣いをいくらもらっているのでしょうか。「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査 」によると、子どものお小遣いの目安は次のとおりです。
■小学生、中学生、高校生のお小遣いの目安
区分 | お小遣いの目安 |
---|---|
小学生 | 月1回お小遣いをもらっている場合、低学年から高学年すべてで最頻値は500円。 時々もらっている場合、低学年と中学年で最頻値は100円、高学年で1,000円。 |
中学生 | 最頻値は1,000円、平均値は2,536円。 |
高校生 | 最頻値は5,000円、平均値は5,114円。 |
お小遣いの渡し方には、月1回などの定額型、時々渡す都度型のほか、報酬型や一括型があります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
なお、お小遣いの渡し方について、中学生や高校生では月1回という家庭が多いようですが、小学生では低学年・中学年は都度型の方が多いのに対し、高学年では定額型の方が多く、学年が上がるにつれて定額型に変化しています。
定額型は、月1回など、決まったタイミングで決まった金額を渡す方式です。
メリットとしては、もらう金額が決まっているので、手元にあるお金でやりくりする能力が身につくことです。ほしいものがあった場合、お小遣いのなかからお金を貯めて買うなど、計画的に考えることができるようになる点も定額型のメリットといえます。デメリットとしては、無条件で定期的にお金がもらえるので、子どもがお小遣いをもらうのが当然と考え、お金の価値を感じられなくなる可能性があるという点が挙げられます。
都度型は、子どもがほしいものがあるタイミングでお金を渡す方式です。
ほしいものを買ってもらうには、親を説得する必要があります。そのため、都度型は自然と子どもにコミュニケーション能力や交渉力が身に付く点がメリットです。一方で、限られたお金のなかでやりくりする能力がつきにくいというデメリットがあります。また、親の承認する基準が低くなってしまうと、頼めば何でも買ってもらえるという誤解を与えてしまう心配もあります。
報酬型は、家事の手伝いをしたり、学校でよい成績をとったりしたタイミングで、それに応じてお小遣いを渡す方式です。
メリットとしては、お金が労働の対価だと学べることや、子どもが進んで家事の手伝いや勉強をするようになることが挙げられます。デメリットは、お小遣いがもらえないと、家事の手伝いや勉強をしなくなる可能性がある点です。そのため、何をしたらいくらもらえるのかなどの報酬のルールはしっかりと話し合う必要があります。
一括型は、1年分のお小遣いをまとめて渡す方式です。例えば、毎月1,000円のお小遣いをまとめて12カ月分12,000円渡します。
1年間という長いスパンでやりくりを考える必要があるため、定額制よりもさらに金銭感覚が身につきやすいというメリットがあります。ただ、子どもは最初からうまくやりくりはできないので、親が適切な使い方を教える必要があり、親の金銭感覚が健全でなければ子どもによくない金銭感覚が身につく点がデメリットです。
近年ではキャッシュレス化が急速に進んでいるため、子どもにお小遣いを渡す手段も多様化してきています。
現金で渡している家庭はもちろん、アプリを介した送金などの「キャッシュレス」を選択する家庭も増えてきているようです。ここでは、お小遣いをキャッシュレスで渡すメリットについて紹介します。
1つ目のメリットは、お小遣い用の現金を用意しなくても済む点です。
現在はキャッシュレス決済が進み、現金を手元に置かないという人も増えています。そのため、お小遣いのためにATMで現金を引出す必要があるなど、現金を用意することに手間を感じる場合があります。キャッシュレスで渡す場合は、アプリからすぐに送金できて便利です。
2つ目のメリットは、子どもがお小遣いを管理しやすくなるという点です。
アプリから残高や利用履歴を確認することができるため、子どもでもお金の管理が容易です。また、何にいくら使っているかわからず心配な場合には、親子で利用履歴を共有できる機能があるものもあります。
3つ目のメリットとしては、子どもがキャッシュレスとの付き合い方を学べる点です。キャッシュレスが日常的になりつつある現在、キャッシュレス決済を体験し、付き合い方を学ぶことはとても大切だといえます。
キャッシュレスでお小遣いを渡すことにはデメリットもあります。キャッシュレスでお小遣いを渡すデメリットや注意点を解説します。
キャッシュレスでお小遣いを渡すと、お金を使うという感覚がつきづらくなるため注意が必要です。実際に硬貨や紙幣として渡すわけではないので、買い物をしても、手元のお金が減っている実感がわきづらくなります。また、必要のないものを買ってしまうなど、無駄遣いが多くなることも想定されます。キャッシュレスでの決済も現金を使うことと同じだと教えることが大切です。すべてキャッシュレスで渡すのではなく、いくらかは現金でもお小遣いを渡すようにするのもおすすめです。
キャッシュレスでお小遣いを渡すと、使えるお店が限られてしまうことも注意点です。子どもが利用する店舗のなかには、キャッシュレス決済に対応していない店舗も存在するため、事前に利用可能かどうか確認しておく必要があります。この場合も、お小遣いをすべてキャッシュレスで渡すのではなく、いくらかは現金でも渡すようにしておきましょう。
キャッシュレスでお小遣いを渡す場合の注意点として、親子でルールを明確にしておくことが挙げられます。
これはキャッシュレスに限りませんが、現金であっても、事前にお小遣いを使うルールを親子でしっかりと確認しましょう。子どもはあまり深く考えずに友だちにおごったりしてしまう場合があります。使ってよい範囲と使ってはダメな範囲を教えることが必要です。
キャッシュレスのうち、アプリを介してお小遣いを渡す注意点として、スマホの紛失が挙げられます。
紛失した場合の対処法として、位置情報を確認できる仕組みを利用したり、携帯電話会社に連絡して回線をロックしてもらったりするほか、警察に届け出ることも考慮しておきましょう。
AEON Pay(イオンペイ)とは、iAEONアプリ、イオンウォレットをダウンロードした端末で利用できるスマホ決済のことで、イオングループをはじめとしたさまざまな店舗で利用できます。AEON Pay(イオンペイ)には相互送金機能があり、親子で利用することで、お小遣いも簡単に渡すことが可能です。
親はAEON Pay(イオンペイ)にイオンカードまたは銀行口座を登録して利用し、子どもは親から送金された残高でチャージ払いを利用できます。
年会費 | 無料 |
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種類・機能 | クレジット/WAON |
たまるポイント | WAON POINT/電子マネーWAONポイント |
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お小遣いは、子どもの金銭感覚を養うためのとても大切なツールと考えることができます。また、キャッシュレス決済が今後も増加していくことから、キャッシュレス決済に慣れておくことも必要です。
子どもがキャッシュレス決済を体験する初めの一歩として、AEON Pay(イオンペイ)はいかがでしょうか。現金を用意する手間がなく、イオングループをはじめとしたさまざまな店舗で利用できます。
また、AEON Pay(イオンペイ)への登録に便利なイオンカードも合わせてご検討ください。