クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは?やり方やメリットを分かりやすく解説

公開日:2024/06/28

近年、新たな資金調達の手段としてクラウドファンディングに注目が集まり、さまざまなプロジェクトや夢の実現に向けて活用されています。

イオンフィナンシャルサービスも2024年3月に購入型・寄附型のクラウドファンディングサイト「まいクラウドファンディング」をオープンしました。本記事はクラウドファンディングがどういうものかわからないという方に向けて、クラウドファンディングの概要やサービス活用のメリットを解説します。

目次

まいクラウドファンディング by AEON CARD
まいクラウドファンディング by AEON CARD

クラウドファンディングは多数の人々から少額ずつ資金を調達する方法

クラウドファンディングとは、インターネットを使って不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する方法をさす言葉で、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせたものです。

クラウドファンディングでは、資金を調達したい人や企業が各種サービスを通じて、起案者としてプロジェクトの概要や魅力、目標金額などを公開し、プロジェクトにメリットや社会的意義を感じた支援者が資金を支援します。出資者(支援者)側には税額控除やリターンなどのメリットがあり、起案者(資金調達者)側には資金調達の可能性や新たなファンの獲得といったメリットがある仕組みです。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングはいくつかの種類に分類されます。購入型や寄附型、投資型など、6つの種類をご紹介します。

購入型クラウドファンディング

購入型のクラウドファンディングは、プロジェクトに金銭的な支援を行い、そのリターンとしてサービスや商品を受取る仕組みです。対価を先払いする、前売券販売のような性質を持っています。

購入型クラウドファンディングには、次の2つの方式があります。

・All-In方式

All-In方式は、実行確約型のプロジェクトです。目標金額に達しなくても、1人でも支援者がいればプロジェクトは成立します。新商品のプロモーションや、予約販売としてプロジェクトを起案する場合はこちらを選びます。

・All-or-Nothing方式

All-or-Nothing方式は、募集期間内に目標金額を達成した場合にのみプロジェクトが成立します。商品製造に際して最低ロットが決まっているなどで、目標金額が集まらないと実行できないプロジェクトの場合にはこちらを選びます。

寄附型クラウドファンディング

社会貢献や地域貢献など、社会的意義の高いプロジェクトが多いことが寄附型クラウドファンディングの特徴です。通常の寄附と同様の仕組みなので、基本的に支援者には商品やサービスなどのリターンはありませんが、一部のプロジェクトではお礼を受取れる場合もあります。

ふるさと納税型クラウドファンディング

ふるさと納税型クラウドファンディングは、ふるさと納税とクラウドファンディングの特性を組み合わせたシステムです。寄附金の使い道や目標金額が明確に設定されていることが特徴で、支援者はふるさと納税のサービス事業者を通じて地域振興や特産品の支援を行うと、寄附金から所得税および住民税の控除が受けられます。

融資型クラウドファンディング

起案者となる事業者がプロジェクトに対して支援者となる個人投資家から資金を集め、その資金を融資先企業に融資する仕組みです。日本では、一般的に「ソーシャルレンディング」として認知されています。支援者は、融資先の企業から返済された利息から分配金を受取ることができます。

金融商品を取扱うため、事業者は貸金業法や金融商品取引法の規制対象です。

投資型クラウドファンディング

投資型クラウドファンディングは、特定の事業に対して支援者となる個人投資家から出資を募る、企業の資金調達の1つです。投資家は将来の成長を期待して投資を行い、売上の成果や出資額に応じた金銭的なリターンを得られます。

株式型クラウドファンディング

株式型クラウドファンディングも企業が行う資金調達方法で、個人の起案者ではなく株式会社が未公開株を提供する代わりに、個人投資家から資金を募ります。投資家は企業の株主になり、非上場企業の未公開株を取得できるのが特徴です。

クラウドファンディングの進め方

クラウドファンディングには、さまざまなプラットフォームがあります。プロジェクトの目標や種類は異なるものの、クラウドファンディングは基本的に同じような流れで資金を調達しています。クラウドファンディングを進めるステップは次のとおりです。

1. クラウドファンディングの目標を設定する

どのプロジェクトを実現したいのか、いくらの資金が必要かを明確に設定します。計画を立てる際には、成功した過去のクラウドファンディングプロジェクトを参考にするとよいでしょう。

2. 利用するクラウドファンディングサイトを選ぶ

クラウドファンディングの目標を決めたら、利用するクラウドファンディングプラットフォームを検討します。国内の代表的なサイトには、「まいクラウドファンディング」や、「CAMPFIRE」、「Makuake」などがあります。各サイトには特徴や特定の手数料がありますので、自分のプロジェクトに合ったサイトを選んでください。

3. プロジェクトの登録・投稿

クラウドファンディングサイトを選んだらプロジェクトを登録し、詳細なプロジェクトページを作成します。不特定多数の見た人が共感してくれるかを考えて、プロジェクトの内容や目的、リターンなどをわかりやすく伝える文章を作成しましょう。

4. プロジェクトの審査

プラットフォームプロジェクトを登録したら、クラウドファンディングサイトの運営者がプロジェクトの審査を行います。プロジェクト実行の見通しが立つのかが審査の判断基準です。審査を通過すれば、プロジェクトが公開されます。

5. プロジェクトの開始

クラウドファンディングサイトの審査に通ったら、プロジェクトを開始します。目標金額を達成するまで、自分のプロジェクトページを積極的にPRし、支援者を集めましょう。

6. 閲覧者・支援者への活動報告

プロジェクトを開始したら、支援者にはプロジェクトの進捗や報告を随時行います。SNSやメールなどを活用して、支援者とのコミュニケーションを大切にしましょう。

7. プロジェクトの終了・支援者へのお礼

プロジェクトの目標金額が達成できたら、クラウドファンディングサイトの運営者から手数料が差し引かれた出資金が振込まれます。達成しなかった場合には、支援者に出資金が返金される仕組みです。プロジェクトが終了したら支援者にメールやSNSでお礼を述べますが、目標が達成してもしていなくても感謝の気持ちを忘れずに伝えることが重要です。

実施後も、支援者には速やかに活動を報告しましょう。

8. 事業の実施

プロジェクトが無事に達成したら、クラウドファンディングで調達した資金をあてて、プロジェクトを実施します。事業がうまくいくように試行錯誤することが大切です。

起案者側のクラウドファンディングのメリット

クラウドファンディングの起案者は、多くの人に支援してもらえるプロジェクトを考え、実行に移すという手間のかかる作業を行わなければなりません。しかし、クラウドファンディングを実行すると、次のようなメリットがあります。

実績がなくてもチャレンジできる

銀行からの融資や補助金・助成金の獲得には実績や信用が求められますが、クラウドファンディングでは誰でもアイディアを実現できるチャンスがある点がメリットです。未知の起業家やクリエイターでも、支援者からの出資を受けてプロジェクトをスタートできるのが、クラウドファンディングの魅力といえるでしょう。

1人では実現できない事業を立ち上げられる

クラウドファンディングは不特定多数の人々から少額ずつ資金を集める仕組みのため、大規模なプロジェクトでも実現できることがメリットです。1人の資金力では難しいプロジェクトも、協業することで実現が可能になるでしょう。

予約販売が可能なため、在庫を調整しながら実行できる

製品やサービスの予約販売を行うことで、起案者はあらかじめ需要を把握できることもメリットです。起案者は、製品やサービスの在庫を調整しながら、プロジェクトを進められます。

返済義務のない資金を調達できる

寄附型クラウドファンディングであれば、支援者からの資金は返済不要であることもメリットです。資金調達後、起案者はリターン送付の義務がないため、プロジェクトを実行するだけで済みます。

ファンの獲得も期待できる

プロジェクトに共感した支援者は、起案者や商品、サービスのファンとなることがあることもメリットです。プロジェクトの成功後もファンとの良好な関係を築いていけるでしょう。

テストマーケティングの場として活用できる

クラウドファンディングは新しい商品やサービスのテストマーケティングにも適しているため、起案者はプロジェクトを通じて、事前に市場の反応や需要を確認できることがメリットです。支援者からのフィードバックを収集し、商品やサービスの改善点を見つけることもできるでしょう。

PR効果が期待できる

クラウドファンディングは、プロジェクトを広く認知させるのに効果的である点がメリットです。支援者がプロジェクトページをSNSなどで共有・情報を拡散し、メディアやSNSで取り上げてもらうことで、広報効果を高められます。成功したプロジェクトはメディアの注目を浴び、ブランドや企業の知名度向上も期待できるでしょう。

販売チャネル開拓に向けた交渉力が高まる

ビジネスのネットワークを広げるための交渉力を高められる点がメリットです。プロジェクトを成功させるために多くの支援者を募る必要があるため、コミュニケーションを通じておのずと交渉力が高まるはずです。

社会的信用が高まる

成功したプロジェクトが社会的信用を高める要因となる点もメリットです。購入者数や総調達金額が透明に公開されるため、支援者や関係者からの評価や信頼が高まり、将来のビジネス活動にもプラスに働きます。

支援者側のクラウドファンディングのメリット

続いて、支援者にはクラウドファンディングに参加するメリットとして、どのような点があるのでしょうか。次のようなメリットが考えられます。

少額でも気軽に資金支援に参加でき、リターンを得られる

クラウドファンディングは、少額からでもプロジェクトを支援できて、リターンも得られることがメリットです。購入型クラウドファンディングでは、支援者はプロジェクトを応援しつつ、リターンとして商品やサービスを受取れる楽しみがあります。

購入型は気になるサービスや商品を先行して利用できる

購入型クラウドファンディングでは、支援者にとってはプロジェクトの商品やサービスを先行して購入できる点もメリットです。世間に先駆けて限定アイテムや特別な体験を手に入れるチャンスといえます。

寄附型は支援金が寄附金控除されることで節税につなげられる

寄附型クラウドファンディングで支援した金額は、所得税や住民税における寄附金控除の対象となる点もメリットです。自分の好きなプロジェクトの支援をしながら、節税効果も得られます。

融資型や投資型は金融商品以上のリターンを得られる場合がある

融資型や投資型のクラウドファンディングでは、投資した金額以上のリターンを得られる可能性がある点がメリットです。融資型クラウドファンディングでは支援者は利息を受取れ、投資型クラウドファンディングでは支援者は将来の成長を期待して利益を得られます。株式投資に比べて少額から投資できるため、スタートしやすい投資の1つといえるでしょう。

起案者側のクラウドファンディングのデメリット

メリットの多いクラウドファンディングですが、一方でデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

アイディアが盗まれるおそれがある

クラウドファンディングでプロジェクトを公開すると、アイディアやビジネスモデルが広く知られることがデメリットにもなりえます。起案者は、競合他社や悪意のある第三者によってアイディアが盗用されるリスクはゼロではないためです。ただし、これはビジネスをする上で避けられないことといえるでしょう。

目標金額に達成せず資金が集まらない場合がある

All-or-Nothing方式で運営されているクラウドファンディングでは、目標金額に達しないとプロジェクトが成立しない場合があることがデメリットです。起案者は資金が得られない場合を考えて、他の資金源を検討しておく必要があります。

資金調達までの道のりが長い

クラウドファンディングで目標金額を達成するには、プロジェクトの宣伝や広報活動が必要な点もデメリットです。資金調達までに時間とエネルギーをかけなければなりません。

手数料やリターンを支払うと、必要資金が足りなくなる場合がある

起案者は、支援者へのリターンの提供やクラウドファンディングプラットフォームに支払う手数料の支払いのために、必要資金が足りなくなる可能性もあることがデメリットです。起案者は、リターンだけでなく手数料も含めた必要資金を考えておく必要があります。

支援者側のクラウドファンディングのデメリット

一方、クラウドファンディングに参加する支援者側のデメリットにはどのような点があるのでしょうか。次のようなことが挙げられます。

十分なリターンを得られない場合がある

クラウドファンディングで支援したプロジェクトが成功しても、予期せぬ問題やトラブルによりリターンが実現しないおそれがあることがデメリットです。たとえば、プロジェクトの運営者が資金を不適切に使用したり、商品の品質が低かったりする場合が考えられます。

目標金額に達せずプロジェクトが実行できないリスクがある

All-or-Nothing方式で運営されているクラウドファンディングは、目標金額に達しないとプロジェクトが成立しないため、実行できない可能性あることがデメリットです。なお、プロジェクトが達成しない場合には、支援者からの資金は返金されます。

投資型は元本割れのリスクがある

投資型クラウドファンディングは、未上場企業への投資を行うクラウドファンディングであるため、元本割れのリスクもある点がデメリットです。予想よりも利回りが低かったり、企業の成長が想定より低かったりする場合、支援者は投資した分の金額を回収できなくなってしまうかもしれません。

イオンカードでおトクなクラウドファンディングサイト「まいクラウドファンディング」がオープン

イオンフィナンシャルサービスは、2024年3月に新しいクラウドファンディングサイトをオープンしました。

「まいクラウドファンディング」は、お客さま一人ひとりに合った製品や取組みを応援する「My (まい)」ポータルサイトで、「まいにち」の生活に安心と喜びを提供できる製品や取組みを応援するという意味が込められています。

「まいクラウドファンディング」の特長

イオンカード会員さまが「まいクラウドファンディング」に参加し、決済にイオンカードをご利用になると、WAON POINTを基本の2倍獲得できます。

  • イオンデビットカード、イオン銀行キャッシュ+デビットは本サービス常時特典の対象外となりますが、基本特典は進呈いたします。(200円(税込)につき1ポイント)
  • イオンJMBカード、JQ SUGOCA、JMB JQ SUGOCAでのクレジット払いはWAON POINT進呈対象外となります。

「まいクラウドファンディング」は、日本全国各地から発信される新製品や画期的な挑戦など、支援者一人ひとりのニーズや嗜好に合った、さまざまなプロジェクトをご紹介しています。イオンカード会員さまは、ぜひチェックしてみてください。

まいクラウドファンディングポータルサイト

まいクラウドファンディング by AEON CARD
まいクラウドファンディング by AEON CARD

「まいクラウドファンディング」起案者側のメリット

「まいクラウドファンディング」には、イオンカードのご利用でWAON POINTが基本の2倍になること以外にも、いくつかのメリットがあります。起案者が「まいクラウドファンディング」を活用するメリットには、以下が挙げられるでしょう。

目標金額を達成しなくても支援金額を活用できる

「まいクラウドファンディング」では、クラウドファンディングプロジェクトが目標金額に到達しなかった場合でも、集まった支援金額は資金調達やリターンの提供に活用できる点がメリットです。起案者は、プロジェクトが目標を達成しなかった場合でも、支援者の協力を無駄にせずに済みます。

短期間で資金調達できる

起案者は短期間で必要資金の調達ができる点がメリットです。「まいクラウドファンディング」は月末締めで、翌月15日に支援金を精算する仕組みを採用しているため、起案者はスピーディに資金の調達ができるでしょう。

全国展開の9支社42支店で困ったときに相談できる

何か相談したいことがあった場合には、全国にある9支社42支店のイオンフィナンシャルサービスの営業拠点で直接対応してもらえる点もメリットです。インターネットを介してのサービスだと相談先が不明で不安になることもありますが、「まいクラウドファンディング」の場合は直接相談できるので安心です。

「まいクラウドファンディング」支援者側のメリット

最後に、「まいクラウドファンディング」に参加する支援者のメリットを見ていきましょう。支援者側のメリットは次のとおりです。

リターン品が受取れない場合も保証制度がある

「まいクラウドファンディング」では、クラウドファンディングの起案者の都合でリターン品が予定どおり受取れないなどの一定の事情がある場合には、保証制度がある点が大きなメリットです。支援者は、万が一トラブルがあった際にも安心できるでしょう。

クレジットカードは「イオンカード」がおトク

「まいクラウドファンディング」では、イオンカードでのお支払いで、WAON POINTがいつでも基本の2倍になります。自分のお好みの製品やサービスをおトクに支援ができます。

いずれのカードも、イオングループの対象店舗でのお買い物がおトクになります。「まいクラウドファンディング」をご利用になるなら、ぜひおトクなイオンカード入会をご検討ください。

イオンカードセレクト

イオンカードセレクト

年会費 無料
国際ブランド Visa Mastercard JCB
種類・機能 キャッシュカード/クレジット/WAON
たまるポイント WAON POINT/電子マネーWAONポイント
ご利用可能サービス AEON Pay/Apple Pay/イオンiD/家族カード/ETCカード

イオンカードセレクトは、イオン銀行のキャッシュカード・クレジットカード・電子マネーWAONの機能や特典が1枚になった、入会金・年会費無料のクレジットカードです。ご利用金額200円(税込)ごとに1WAON POINTがたまるうえ、イオングループの対象店舗なら、お支払い200円(税込)ごとに2WAON POINTが進呈され、基本の2倍たまります。

  • 基本とは、200円(税込)ごとに1ポイント進呈をさします。
  • 一部対象外商品がございます。

イオンカード(WAON一体型)

イオンカード(WAON一体型)

年会費 無料
国際ブランド Visa Mastercard JCB
種類・機能 クレジット/WAON
たまるポイント WAON POINT/電子マネーWAONポイント
ご利用可能サービス AEON Pay/Apple Pay/イオンiD/家族カード/ETCカード

イオンカード(WAON一体型)は、クレジットカードと電子マネーWAONが付帯しているカードです。発行方法を選択する際、当日からご利用いただける「即時発行」を選ぶと、インターネットショッピングやiD決済、AEON Payですぐにお買い物に利用できるようになります。

生活を豊かにしてくれるクラウドファンディングをはじめよう!

イオンフィナンシャルサービスが運営する「まいクラウドファンディング」は、新製品や画期的な挑戦など、支援者のニーズに合ったプロジェクトを紹介するイオングループのクラウドファンディングサイトです。起案者はプロジェクトを通じて市場の反応や需要を確認できたり、PR効果を得たりすることができ、支援者はファンとして長期的な関係を築きながらプロジェクトを応援できます。

「まいクラウドファンディング」のお支払いは、イオンカードがおトクです。WAON POINTがいつでも基本の2倍になるのは、うれしいポイントです。「まいクラウドファンディング」を通じて、社会貢献とおトクな暮らしを手に入れてみてはいかがでしょうか?

  • カード発行には所定の審査がございます。
  • 当記事は2024年6月時点の情報となります。

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